ryujimiyaの日記

C#を使って数値解析したい

2021-01-01から1年間の記事一覧

FEMによる電子レンジの加熱シミュレーション

1, はじめに 電磁導波路の伝達問題のシミュレータを実装したので、今回は電子レンジの電磁波シミュレーションを行います。 2. モデル 2.45GHzのTE10モードを導波管を通して給電したときの、電子レンジ空洞内の電界分布を計算しています。 電子レンジ内には寒…

2次四面体辺要素を用いたFEMによる3次元導波路伝達問題の計算

1. はじめに 2次四面体辺要素を構成し、3次元導波路伝達問題を解きます。 2. 定式化 pdfにまとめました。 2nd Order Tetrahedral Edge Element http://starlightparade.usamimi.info/ivyfem/doc/2ndOrderTetrahedralEdgeElement.pdf?p=0 面内パラメータは隣…

FEMによるマイクロストリップ線路のエアーブリッジの伝達問題の計算

1. はじめに 辺要素FEMを用いてマイクロストリップ線路(micro-strip line)のエアーブリッジ(air bridge)の伝達問題を計算しています。 2. 定式化 過去の記事を参照してください。 3. 計算結果 文献と一致しています。 4. まとめ マイクロストリップ線路のエ…

周波数領域FEMによるマイクロストリップ線路のステップ不連続の計算

1. はじめに 四面体辺要素(tetrahedral edge element)を使ってマイクロストリップ線路(micro-strip line)のステップ不連続(step discontinuity)およびテーパー不連続(taper discontinuity)の反射・透過特性を計算する。 2. 定式化 次の記事を参照ください。 …

3次元電磁導波路の伝達問題(不連続問題)の計算

1. はじめに 3次元の電磁導波路(electro-magnetic waveguide)の伝達問題(不連続問題)を解いています。 伝達問題とは回路に入力したときの反射、透過応答を計算する問題です。回路素子は一様導波路でなく不連続な形状になるため不連続問題ともいわれます。 …

乱流場(turbulent)における滴(droplet)の飛散(咳による飛沫を計算する前段階の試行)

1. はじめに 富岳のようなことがしたい。 咳による飛沫のシミュレーションが活発に行われています。 cough droplet finite elementで検索して文献を調べるといくつか定式化されているものを見つけることができました。 そのどれもが乱流を仮定して速度場を計…

Finite Calculus (FIC) Formulationによる流体なだれ現象の計算

1. はじめに Finite Calculus (FIC) Formulationは、無限小領域に対して成立する支配方程式を有限領域に対応するように再定式化したものです。 支配方程式に新たな項が追加されます。これは安定化数値解法の一種です。 2. FICの定式化 下記の下線を引いた部…