ryujimiyaの日記

C#を使って数値解析したい

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

フォトニック結晶3ポートフィルタの伝送特性の数値計算

以前数値計算した3線欠陥(L3)空洞共振器を用いたフィルタを試作している文献があったので伝送特性を数値計算してみました。 前回の記事: フォトニック結晶ナノ共振器のFEM数値計算 http://ryujimiya.hatenablog.com/entry/2013/03/21/010308 今回の引用元:…

フォトニック結晶ナノ共振器のFEM数値計算(2)

フォトニック結晶を用いた共振器で1点だけエアホールを取り除いた構造のものが下記文献に載っています。この共振器の界分布は6つの極を持つ対称性の良い分布となりQ値も高いようです。 Han-Youl Ryu, Masaya Notomi, Yong-Hee Lee "High-quality-factor an…

遮断導波路を用いたフォトニック結晶導波路マルチプレクサの特性計算(2)

前回、遮断導波路を用いたマルチプレクサの数値計算を行いましたが、扱ったのは1段目のみでした。今回はトリプレクサ全体の伝送特性を数値計算します。前回の記事の文献(2)に掲載されているものです。 ただし、メモリ不足の為少し分割を粗くしています。ま…

フォトニック結晶ナノ共振器のFEM数値計算

Q値が45000に達するナノ共振器が下記文献に記述されていました。エアホールの欠陥による共振器ですが、共振器の側面のエアホールの位置を外側にずらすことで高Q値の共振器を実現しています。なぜこのような方法をとると高Q値が得られるのかについても定性的…

遮断導波路を用いたフォトニック結晶導波路マルチプレクサの特性計算

フォトニック結晶導波路でマルチプレクサを構成する方法の1つに異なるカットオフ周波数を持つ導波路を接続する方法があるようです。 (1) Tapio Niemi, Lars Hagedorn Frandsen, Kristian Knak Hede, Anders Harpoth, Peter Ingo Borel, and Martin Kristens…

エアホール型フォトニック結晶方向性結合器の固有モード&伝送特性FEM解析(4)

前の記事でドロップチャンネルの一端を終端した方向性結合器の伝送特性を計算したところ、ドロップチャンネルの60°ベンドに低損失なものを採用してもあまり特性が改善されませんでした。むしろ、反射のあるベンドの方が特性が良い結果となりました。 そこで…

エアホール型フォトニック結晶方向性結合器の固有モード&伝送特性FEM解析(3)

1つ前の記事で数値計算したジグザグ型の60°ベンドを用いた方向性結合器を数値計算してみました。エアホールの半径 r = 0.30a、基板の屈折率 n =2.76です。 初期形状 散乱係数計算結果(入力:1、スルー:2、ドロップ:3) 広帯域ベンドを用いた場合 小さい…

三角形格子フォトニック結晶導波路60°ベンドの広帯域化(4)

方向性結合器の数値計算で、60°ベンドの特性改善が必要になってきたので追加で数値計算しました。 引用元 Malihe Khatibi Moghaddam, Mir Mojtaba Mirsalehi, Amir Reza Attari "A 60° photonic crystal waveguide bend with improved transmission characte…

スルーチャンネルにベンドを設けたエアホール型フォトニック結晶方向性結合器

これまではドロップチャンネルの導波路にベンドを設けた構造の方向性結合器を扱っていましたが、今回はスルーチャンネルの導波路にベンドを設けた構造を数値計算します。 エアホール型フォトニック結晶で、エアホールの半径r = 0.3a、基板の屈折率 n = 3.4で…

エアホール型フォトニック結晶方向性結合器の固有モード&伝送特性FEM解析(2)

前回の記事の続きです。 エアホール型フォトニック結晶方向性結合器の固有モード&伝送特性FEM解析 http://ryujimiya.hatenablog.com/entry/2013/03/08/023633 前回、上図のような方向性結合器(エアホール半径r = 0.30 a、基板の屈折率n = 3.4)の特性をFEMで…

エアホール型フォトニック結晶方向性結合器の固有モード&伝送特性FEM解析

三角形格子のフォトニック結晶を用いた方向性結合器の伝送特性をFEMで計算してみました。 引用元はこちら。 J. Zimmermanna, M. Kampa, A. Forchela, R. Marzb "Photonic crystal waveguide directional couplers as wavelength selective optical filters" …

フォトニック結晶導波路90°ダブルベンド(Γ-M方向 5列欠陥)の散乱係数計算

フォトニック結晶(PhC)導波路のダブルベンドで、ベンド部のΓ-M方向の導波路が1列欠陥(W1、Coupled Resonator Optical Waveguides)、3列欠陥(W3)のものの伝送特性を計算しました。今回は5列欠陥(W5)の試作例が見つかったので、これを数値計算してみます。 引…

ΓM導波路(W3)の固有値解析と90°ベンドの伝送特性計算

三角形格子のフォトニック結晶で、Γ-M方向に欠陥を設けた導波路として以前CROWを計算しました。CROWの場合、欠陥は1列だけでしたが、もっと欠陥を増やして共振器でなく通常の導波メカニズムで伝搬可能な導波路も製作されているようです。 引用元 (1) Ya-Zhao…