時間領域FEMによるH面導波管直角コーナーベンドの散乱係数の計算(Givoli-Neta-Patlashenko's High order ABC)(2)
前回Givoli-Neta-Patlashenkoの高次ABCを時間領域有限要素法(TD-FEM/ FETD)に用いてH面導波管直角コーナーベンドの散乱係数を計算しました。
前回記事:
時間領域FEMによるH面導波管直角コーナーベンドの散乱係数の計算(Givoli-Neta-Pattashenko's High order ABC)
http://ryujimiya.hatenablog.com/entry/2013/06/17/224731
ただ、計算結果は多少劣化したものとなりました。そこで、今回、励振源をガウシアンパルスでなく、変調ガウシアンパルスにした場合を計算してみました。
励振源は、
Ez Inc(t) = E0(y) sin(ωc (t - T0)) exp(-(t-T0)^2 / (2Tp^2))
T0 = 0.67 (1 / fc) (5 / 2)
Tp = T0 / (2 √(2. ln(2)))
fc :搬送波周波数
で、規格化周波数 2W/λc = 2.0 に対応するfcを取りました。T0の係数0.67は直線導波管を励振したとき対象周波数帯域で反射が少ないところを探して決めた値です。
直角コーナーベンドの計算結果
5次ABCの場合の計算結果は次の通りでした。
ABCの波の速度cj (j =[1, J])はすべて周波数fcに対するTE10モードの位相速度に設定しています。(ガウシアンパルスの場合は光速c0に設定していました)
いい感じです。周波数領域FEMで計算したときとほぼ一致しています。
ABCの次数を変えていくと次のようになりました。
1次ABC
2次ABC
3次ABC
4次ABC
5次ABC
6次ABC