両端支持梁の固有振動のFEM固有値計算(ビーム要素、フレーム要素、線形弾性体、Saint Venant超弾性体)
1. はじめに
ビーム要素とフレーム要素を実装したので、両端支持梁の固有振動を計算しました。
比較するために線形弾性体、Saint Venant超弾性体でも固有振動を計算しています。
2.両端支持梁
棒の断面は、
b=0.2 m
h = (1/4)b
材料定数は、
E=169 GPa
ν=0.262
ρ=2300 kg/m^3
bの方向軸の断面の2次モーメントは、
I=(1/12) b h^3
とします。
3. ビーム要素
フレーム要素と同等の結果が得られました。
4. フレーム要素
規格化周波数b/λ = 2.93 x10^(-7)
5.線形弾性体
規格化周波数b/λ = 5.39×10^(-7)
6.Saint Venant超弾性体
規格化周波数b/λ = 5.39×10^(-7)
7. 以上から
線形弾性体、Saint Venant超弾性体でも自由周波数を計算すると、フレーム要素の桁と一致することが分かります。
ちなみに、理論計算すると、
ω = (π/l)^2 √(EI/(ρA)) = 1.29 x 10^(-7)
でやはり桁は一致しています。
8.まとめ
ビーム要素、フレーム要素、線形弾性体、Saint Venant超弾性体を用いて固有振動を計算しました。